身体の状態にあった介護食を選ぼう!介護食の分類方法

介護食は、噛む力や飲み込む力など「食べる機能」が低下した方向けの食事です。「介護食」と一言でいっても、少しやわらかい程度のものから、ペースト状になったものまで様々ですが、身体に合った段階の食事選びが大切です。段階にあった食事選びが必要な理由と、選ぶ時の指標となる分類方法を紹介します。

【介護食の段階(レベル)はなぜ重要?】

介護食と一言でいっても、見た目はそのままで柔らかくなったものから、ペースト状に加工されたものまで様々です。スムーズに食事をするためには、お食事をする方のお身体状態に合わせたやわらかさ・かたさの食事を準備することが大切です。
かむ力の弱い人が、かたくて咀嚼しづらい食事をとったり、飲み込む力の弱い人がのどに貼りつくような飲み込みにくい食事をとったりすると、食べたものが気管に入ってしまう(誤嚥:ごえん)ことがあります。
また、身体に合わない食事を行うと、「食べたいけれどもうまく食べられない」というストレスがたまり、精神的にも悪影響を及ぼす場合もあるのです。

食事を安全に楽しんで行うためにも、食べる人に適した介護食を選ぶことが大切です。
適した介護食を選ぶためには、それがどのような状態の食事なのか、介護食の段階を知ることが必要なのです。

【農林水産省「スマイルケア食」とは?】

「スマイルケア食」は、農林水産省が発表した、これまで介護食品と呼ばれていた食品の範囲を整理した新しい枠組みのことを指します。
これまで「介護食品」といってもその範囲は明確になっていなかったため、何を指すのかが分かりづらく、消費者はどれを選んだら良いか分からない状況にありました。そこで、新しい介護食品の考え方として「スマイルケア食」の枠組みを整備し、基準を統一化することで、介護食品を選びやすくしたのです。

スマイルケア食では、3つの識別マークがあります。
  • ■ 青マーク
    噛むことや飲み込むことに問題はないものの、健康維持上栄養補給を必要とする方向けの食品
  • ■ 黄マーク
    噛むことに問題がある方向け食品
  • ■ 赤マーク
    飲み込むことに問題がある方向け食品

さらに、黄色マークでは「2:かまなくてよい食品」「3:舌でつぶせる食品」「4:歯ぐきでつぶせる食品」「5:容易にかめる食品」と4分類に分かれます。
赤マークでは、かたさ、のどごしの良さ(付着性)、口の中でのばらつかなさ(凝集性)によって、「0:許可基準Ⅰ(ゼリー状)」「1:許可基準Ⅱ(ムース状)」「2:許可基準Ⅲ(ペースト状)」に分類されます。

「スマイルケア食」の表記は、2016年から始まったばかりです。現状ではスマイルケア食の表記がある商品はまだ少ないですが、今後さらに普及していくと考えられます。

詳しくは「農林水産省>スマイル食」をご確認ください。

【日本介護食品協議会「ユニバーサルデザインフード」とは?】

「ユニバーサルデザインフード(UDF)」とは、日本介護食品協議会が定めた規格に適合した商品です。ユニバーサルデザインフードかどうかを見分けるポイントは、ユニバーサルデザインフードのマークがついているかどうかです。

では、「ユニバーサルデザインフード」とは何でしょうか?
「ユニバーサルデザインフード」は、年齢や障害の有無にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるように考えられた「みんなにやさしい」食品のことです。介護食に限らず、普通の食事など全ての食品が対象になっています。マークと一緒に、かたさやとろみの段階に応じた区分も書かれています。
それぞれの区分の「かむ力」や「飲み込む力」の目安は下記のようになっています。

  • ≪区分1≫ 容易にかめる
    • かむ力:かたいものや大きいものはやや食べづらい
    • 飲み込む力:普通に飲み込める
  • ≪区分2≫ 歯ぐきでつぶせる
    • かむ力:かたいものや大きいものは食べづらい
    • 飲み込む力:ものによっては飲み込みづらいことがある
  • ≪区分3≫ 舌でつぶせる
    • かむ力:細かくてやわらかければ食べられる
    • 飲み込む力:水やお茶が飲みづらいことがある
  • ≪区分4≫ かまなくてよい
    • かむ力:固形物は小さくても食べづらい
    • 飲み込む力:水やお茶が飲み込みづらい

また、区分1~4以外にも「とろみ調整食」を示すマークもあります。
詳しくは「日本介護食品協議会」をご確認ください。

ユニバーサルデザインフードを策定した日本介護食品協議会には平成29年8月現在で計71社が加盟しています。71社の全てがマークを使用しているとは言えませんが、今後このマークで介護食の段階を示す商品は増えてくると考えられます。

【身体に合った介護食を選ぶためには?】

今回紹介したユニバーサルデザインフード(UDF)や、スマイルケア食など、現状でも組織によって基準は異なります。これら以外にも嚥下食ドットコムの「嚥下食ピラミッド」や日本摂食嚥下リハビリテーション学会の「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」などの基準もあります。
一般消費者が商品を選びやすいように作られたものもあれば、病院や施設などが基準として使っているものもあります。そのため、ぱっと見てもよく分からないような難しい専門的な用語が並んでいるものも多いのが現状です。

かむ力や飲み込む力が弱まってきて、普通の食事に不安を覚えた時には、まずはどのレベルの食事が適しているかを病院などで相談してみると良いでしょう。また、施設入居や入院をしていた人は、退去・退院の際にはどのレベルの食事をとるべきかを施設や病院に聞いてみましょう。
今回紹介したユニバーサルデザインフードやスマイルケア食は、そのマークと意味を知っていれば介護食品を選ぶ時にはとても役に立ちます。ユニバーサルデザインフードマークやスマイルケア食のマークを参考にしながら介護食品を選んでみてはいかがでしょうか。

かむ力や飲み込む力が弱くなったとしても、安全に、楽しんで食事をとり続けられるように、介護食にどのような段階があるかを知り、身体に合った食事をとるようにしましょう。
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