機能低下に負けない!食欲を維持する3つのポイント

人間の体は、年齢とともに変化します。高齢になると、様々な機能が低下しがちです。今回は体の機能低下の中でも『食事』に関する部分に特化して、どのような変化が起こり、どのような影響を及ぼすのか、また機能の低下に負けないためにどのようにすべきなのかを紹介します。健康を保持するための参考にしてみてください。

高齢期の食事の機能変化

高齢社会の進行により、 高齢者の心身の健康保持はますます不可欠となってきました。基本となるのはやはり食生活。高齢者の特異性や個人差を十分考慮した、適正な栄養摂取が望まれます。

そもそも老化現象とは?

老化現象は、大きく生理的老化と病的老化に分けられます。
記憶力の低下や軽度の動脈硬化は誰にでも起こる生理的老化です。
老人性認知症、あるいは高血圧、糖尿病、強い動脈硬化や、これに基づく脳血管障害、心臓病は、生理的老化になんらかの要因が加わったときに起こる病的老化です。

食事に関する機能変化は加齢によりどのように変化するのでしょうか。

大まかに分けて

  • ・加齢による歯の老化
  • ・味覚(特に甘味と塩味の識別能力)機能の低下
  • ・咀嚼・嚥下機能の低下

以上が、あげられます。

細かく見てみましょう。

加齢による歯の老化

加齢とともに、歯の変化はとても顕著に現れます。
歯に隙間が出来たり、バランスが保てず抜けやすくなったり、歯の根が委縮するなどから、もともとの自分の歯は減っていきます。
欠損が多くなると、咀嚼能力に問題が生じて義歯をつけることになります。
義歯を使用しても、温度を感じにくくなったりして自分の歯と比べても咀嚼力が低下します。
また、かたいもの・細かいもの・くっつくやすいものなどが食べづらくなるため、炭水化物を好み、食事の栄養バランスが偏る傾向になります。

味覚機能の低下

加齢により、感覚機能は低下します。味覚においても同じで、味を感知する味蕾(みらい)と呼ばれる器官の減少や委縮によって味覚は鈍くなってしまいます。高齢者の味付けが濃いといわれる原因の一つがこのためです。
特に甘味や塩味の感覚低下が著しくなります。

咀嚼・嚥下機能の低下

加齢により、口腔・咽頭・食道などの筋肉の低下や、歯の老化による咀嚼力の低下、また集中力の低下など様々な要因が重なり嚥下機能が低下します。
また、唾液分泌量の減少も、口の中が乾き食べ物を飲み込みにくくなる要因となります。 水や食べ物が飲み込めなくなったり、誤嚥してしまったりすると嚥下障害となります。嚥下障害から、肺炎や低栄養、脱水につながる場合もあります。

これら以外に、口渇感(口やのどの渇き)の鈍化が脱水症状を引き起こしたり、消化液の減少や腸管のぜん動運動の低下が食欲不振を引き起こしたり、身体の様々な部分の機能低下が食生活に影響します。

機能低下に負けない 食欲を維持・高めるためには

  • 1. 規則正しい食生活を送ること。生活リズムを整える方法として、毎日決まった時間に食事をとることは大切です。
  • 2. 食事を美味しく感じるのは、五感で楽しむことです。美味しそうに盛り付けるなど、見た目を良くすると食欲も高まります。
    また、お話ししながらの食事は、楽しく食欲も増します。施設や地域の食事サービスを利用したり、身近な方と食事会行うと、食事が楽しくなり、生きがいにもなりますね。
  • 3. お腹がすくには、運動も大切です。ラジオ体操は高齢者にも手軽で効果的な運動です。最近は椅子で座ったままのやり方も放送されていますので、テレビを見ながら体を動かしてみることもいいでしょう。

日々の積み重ねが大切です。出来ることから、まずははじめましてみましょう。

参考:応用栄養学実習

監修

管理栄養士 麻生れいみ

大手出版会社の編集・ライターを経て、服部栄養専門学校栄養士科卒業。企業の特定保健指導・栄養相談を務める傍ら、病院の臨床研究において栄養療法を監修。医療と予防医学、栄養学を深く結びつける役割を担うべく、料理研究を行う。ダイエット指導においては、自らもやせた経験を基に、これまで約6000人以上に指導。その他、飲食店メニュー開発、調理指導、フードコーディネート、講演等、活動は多岐にわたる。著書に『作りおきでやせぐせがつく糖質オフバイブル』(主婦の友社)、『20kgやせた!10分ごはん』(宝島社)、『麻生れいみ式ロカボダイエット』(ワニブックス)、『脂肪と疲労をためるジェットコースター血糖の恐怖』(講談社)、『免疫栄養ケトン食でがんに勝つレシピ』(光文社)など多数。

出版書籍のご紹介

【「ごはん」は最後に食べなさい】

  • 「麻生式ロカボダイエット」で、テレビでも話題の管理栄養士・麻生れいみさんの最新刊
  • 「デニッシュより、クロワッサン」「ショートケーキより、バニラアイス」など、血糖値をあげない食べ方を分かりやすい比較で紹介しています。
  • ・単行本(ソフトカバー): 144ページ
  • ・出版社: マガジンハウス (2018/11/22)
 

【ボケないレシピ】

  • 「麻生式ロカボダイエット」で、テレビでも話題の管理栄養士・麻生れいみさんの最新刊
  • 今日の食事が、明日の脳を作る!!食生活に気を付ければ、認知症は遠ざけられる!脳の血管を守り、修復するための栄養成分を多く含んだ食材&調理法を紹介。
  • ・単行本(ソフトカバー): 128ページ
  • ・出版社: 光文社 (2018/10/17)
 
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